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相続人が多く別々に暮らしている場合の遺産分割協議書の作成方法

Q. 相続人が多く別々の場所に暮らしている場合の遺産分割協議書の作成の方法について


 先日、父が亡くなりました。相続人は私を含めて兄弟5人と母の計6人です。遺産分割の話し合いはまとまったので、あとは遺産分割協議書を作成するだけなのですが、母は田舎の実家で暮らしていて、私を含めた兄弟は、北は札幌、南は福岡といった具合に、全国各地で暮らしています。遺産分割協議書に全員が署名押印するとすれば、郵送で順番に回していかなければなりませんが、時間もかかって大変です。他に何か良い方法はないでしょうか?

 



A. 遺産分割協議証明書を作成するのも一つの方法

 

 遺産分割協議は、相続人全員が合意したことによって法的効果が生じます。相続人全員が合意したことを証明するために作成するものが遺産分割協議書です。

 

一般的にイメージされる遺産分割協議書は、すべての相続人が1つの遺産分割協議書に連名で署名押印するものだと思います。ただ、この方式ですと、設例のように相続人の人数が多く、かつ、住んでいる場所が離れている場合には、署名押印を集めるのが大変です。


 そこで、このような場合には、遺産分割協議証明書と題した書面を作成する方法を採ることがあります。遺産分割協議証明書は、遺産分割協議書と同様に、遺産分割協議でまとまった遺産分割の内容が記載された書面なのですが、違うのは、相続人全員が連名で署名押印するのではなく、相続人一人ひとりが、それぞれ自分の分だけ署名押印するというものです。設例の場合ですと、相続人は合計6人いますので、相談者は6通の遺産分割協議証明書に自分の分だけ署名押印(実印)をします。そして自分用の1通を保管して、他の5通を、「署名押印済みの遺産分割協議証明書+印鑑登録証明書」という組み合わせの5セットにし、1セットずつ他の相続人に郵送します。他の相続人もこれと同様の作業をします。こうすると、各相続人の手元に、他の相続人の署名押印のある遺産分割協議証明書と印鑑登録証明書が揃うという流れになります。


 遺産分割協議証明書の方式でも煩雑であるのは確かですが、1つの遺産分割協議書に全員が署名押印をするために順番に回していく方式よりは、時間を短縮することができます。




※記事の内容は、作成当時の法令・判例等に基づいた内容です。最新法令・判例等のご確認をお願いいたします。


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